グリコシダーゼ

岩波 生物学辞典 第五版 359c   グリコシダーゼ

グリコシダーゼ[giycosidase]⦅同⦆グリコシドヒドロラーゼ(glycoside hydrolase)。
各種配合体やオリゴ糖・多糖に作用してグリコシド結合を加水分解する酵素の総称
これらの酵素は様々な基質特異性を持ち、その特異的分解作用をを利用して配合体・オリゴ糖・多糖の研究にはなくてはならない試薬となっている。
またこれらの酵素の分布・存在様式・基質特異性・活性化機構・遺伝的欠損の研究は、生物の正常代謝に果たすこれらの酵素の役割を具体的に明らかにしてきた。

グリコシダーゼは一般に糖残基に比べるとアグリコンに対する特異性が低い。
現在は糖残基の性質(グリコシド結合の性質を含む)に基づいて命名分類されるが(例:α-グルコシダーゼ、β-ガラクトシダーゼ)、最初に見出された時の基質にちなんでつけられた慣用名を使う場合もある(例:スクラーゼ=β-フルクトシダーゼ、マルターゼ=α-グルコシダーゼ)。

グリコシダーゼには水以外の受容体にグリコシル基転移する反応も触媒する例が多い。
これは必ずしも生理的に意味のある反応ではないが、特異性が高いので、糖鎖合成に利用される例もある。

追記
改行や色文字そしてWikipediaへのリンクなど、一部原書と異なります。
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