生物学・糖質とは

●生物学
岩波生物学辞典 第5版
p984 c
糖質【carbohydrate】⦅同⦆炭水化物。
Cm(H2O)nすなわち見かけ上炭酸と水からなるような組成をもつ化合物の総称。
多価アルコールのアルデヒド、ケトン誘導体、それらに近縁の誘導体や縮合体を含める。
糖は元来は天然の甘味成分を意味する。
糖質の基本は*単糖で、これらがグリコシド結合した化合物を、その糖残基の数により*オリゴ糖及び*多糖に分類する。
また、これらが蛋白質や脂質などと共有結合したものを*複合糖質と呼ぶ。
単糖やオリゴ糖の還元基にアルコール、フェノール、サポニン、色素などのアグリコンが結合した*配合体も天然に広く分布する。
糖質の生理機能としてエネルギーの貯蔵・運搬(*グリコゲン、*澱粉、グルコース、ショ糖など)、構造支持(*セルロース、*キチン、*ペプチドグリカン、*プロテオグリカンなど)に加え種々の細胞間相互作用や生物的認識の過程で糖質(複合糖質)が特異的なマーカーやシグナルとして重要な役割を果たしている。